第11話・掌の上のラビット前回までのあらすじラビの目に余る悪行の数々に海ちゃんとみっつの正義の2人組は怒りに燃え、ラビ成敗の為に架空の女の子を作り出しラビ騙しを敢行。だが、早くもラビに疑われ計画は早くも暗礁に乗り出したのだったが・・・。この聖戦の結末はいかに!?という訳で、本編のスタート! 予想外にラビが切れ者だったこともあり、露見しない為にも計画は慎重を期す必要があった。この件に関しては労力を惜しまないみっつは講義中だというのに「野田光」としてメールを作成していた。 初めてメールを送った日にラビから、 [あなた誰ですか?なんで、アドレス知ってるの?] と、非常に最もな内容のメールが送られて来ていたのである。 それに対し2人は相談の結果、苦肉の策として、 (野田光は海ちゃんの友達の文化の子で、面白いと評判のラビに興味を持ってアドレスを教えて貰い、ラビとメル友になろうとしている女の子) という妙な設定を追加で作り上げた。 そして、みっつが講義中にその内容のメールをカワイイ女の子らしく、やたらと絵文字を多様し、物腰の柔らかい文体で作成し、完成後にすぐ送信した。 ちょうど、ラビが同じ講義をみっつの少し前の席で無線部の連中と共に受けていた。 みっつの送信後、ラビは何やら携帯を見ていたのだが、見終わった後にラビが無線部の友達に対し、 (参ったね~、モテル男はコレだから) てな感じの仕種をするのがみっつは目撃し必死で笑いを堪えていた。 その後、しばらくはラビへのメールは控え目にしていた。あまり、頻繁に送るとぼろが出そうなので仕方が無かったのだが、たまにメールを送ってみるとラビからは相変わらず信用の薄いメールが返ってくるだけだった。 だが、心なしか徐々にラビの警戒心は薄れていったようだった。 (実は、この期間に第8話・ラビットと愉快な仲間達が行われてたりする・・・。) そして、季節も移ろい12月に入ったある日のこと・・・。 みっつ 「ラビの奴も信じてきたし、仕上げにかからないかい?」 海ちゃん 「そうですね~。じゃあ、またメールしてもらえますかね~。とりあえずの話題は、バーゲンなんてどうですかねぇ?エヘヘヘヘ」 みっつ 「バーゲンか、いいね!じゃあ、バーゲンに行ってるって設定にしよう。」 このころには、みっつも手馴れてきたので、スラスラとメールを作成してすぐにラビに送信して返事を待っていた。 [こんにちは!今、4プラのバーゲンに冬物を買いに来たのよ。ラビ君は、冬物を買いに行かないの?私は、この機会に沢山買うよ(笑)] という内容のものだった。 しばらく待っていたらラビから返信が返って来た。 [そうなんだ。光ちゃんはバーゲンに行ってるんだ!僕は、今日もサークルで忙しいよ(泣)冬物ね、そろそろ買いに行かないとね。北海道では、初めての冬だからね~(笑)] このメールを見て海ちゃんとみっつは爆笑した。 みっつ 「馬鹿だね~。なにが光ちゃんだ!」 海ちゃん 「ほんとですね~。もう完全に信じきってますねぇ。やはり、アホですね。エヘヘヘヘ」 調子に乗った2人はラビに話を合わせるようなメールを送信して返事を待った。 だが、ラビから返って来た返事は意外なものであった。 [お前、みっつだろ?海ちゃんと組んでやったんだろ?やっと、わかったぞ!] という真相を見破られたメールであった! なんで見破られたか疑問に思う2人だったが、この謎は後に判明した。 どうやら別件でみっつの携帯で無線部のデラッチに1回だけ同じアドレスでメールを送ったをラビに見られたのが原因だったようである。 デラッチに送ったのは、かなり前の話だったので2人とも忘れてしまっていたのだった。 みっつ 「ああ、バレテしまったね~。あと、一歩だったのにね!」 海ちゃん「悔しいですね~。でも、かなり面白かったし良しとしましょうか。エヘヘヘヘ」 心底、残念がる2人だったが、ネタが上がってしまった以上は諦めるしかなく、今回のラビ騙しは不完全燃焼で終幕となってしまった。 その後、しばらくは騙されていた事に怒っていたラビだったが、暫らくしたら普段通りのアホなラビに戻った。 だが、今だに海ちゃんとみっつの2人組はラビに隙さえあれば騙そうと狙っているのである。 それが、2人の生き甲斐だから・・・。 そんなこんなで、第11話「掌の上のラビット」どうだったでしょう? 何分、だいぶ前の話なので記憶がアヤフヤな箇所も多々あるんですが、大筋に誤りは無いハズです。(こんな感じだったと断言できる!) 次回はラビとみっつの学芸員エピソード完結編に当たる第12話「ラビット、最後の挨拶」です。お楽しみに~! ※この物語は事実を元に構成されたノンフィクションです。 [総監督・原作・監修] 海ちゃん [脚本・シリーズ構成] みっつ ジャンル別一覧
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